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「春はニューヨークの風と共に 早間美紀 and friends ジャズライブ」
  「春はニューヨークの風と共に 早間美紀 and friends ジャズライブ」
本場ニューヨークで大活躍!!
話題のジャズピアニスト早間美紀さんに桜の庄兵衛へ来ていただくことになりました。

早間美紀さんのスイングして弾けるようなピアノ、
藤井美智さんの優しく響くトランペット、荒玉哲朗さんの包み込むようなベース、
最新のニューヨークJAZZの旗手である彼女と関西を代表するJAZZミュージシャンおふたりとの
競演をお楽しみください!!
2010年2月7日(日) 出演者 プログラム

☆2010年2月7日(日)

昼の部 
13時開演 (12時半開場)


夕の部 
16時30分開演(16時開場)

出演 

ピアノ
早間美紀(HAYAMA MIKI)
トランペット
藤井美智(HUJII MITI)    
ベース
荒玉哲郎(ARATAMA TETUROU)
 スターダスト
 マック・ザ・ナイフ
 オーバー・ザ・レインボウ 
    他
フライヤーはこちら
プロフィール
◆早間 美紀(はやま みき)
京都生まれ。NY在住。大阪音楽大学短期大学部ピアノ科卒。
ジャズピアノを藤井貞泰氏に学ぶ。96年横浜プロムナードコンペティションに
早間美紀トリオで優勝並びに洗足学園賞を受賞。その後NYへ単独渡米。
2003年世界的サックス奏者、ケニー・ギャレット・バンドのピアニストとして、ジャズフェスティバルに出演。
2004年にはArt Union @ Jazz Label よりデビューアルバム「ヴァイブラント」を発売。
NYの一流ジャズクラブ「ジャズ・ギャラリー」に早間美紀クインテットで出演。
2006年セカンドアルバム「プレリュー ド・トゥー・ア・キス 」発売
2007年にはニューヨークのセントラルパークで開催された「第一回日本祭り」で音楽監督をつとめる。
2009年1月、ワシントンDCにて第44代アメリカ大統領バラック・オバマ就任式パーティーに招かれ演奏。
春にはサードアルバム「ワイド・アングル」を発売。アルバムはスイング・ジャーナル選定ゴールドディスク賞を獲得。
上記アルバムが、2010年1月スイング・ジャーナル誌 ジャズディスク大賞制作企画賞受賞
http://www.mikihayama.com/

◆藤井 美智

堀川高等学校音楽科(現京都市立音楽高等学校)と東京芸術大学トランペット科に女性で初めて入学。
大学在学中よりクラシックの分野で活動を始め「レディースオーケストラ・イン・ジャパン」に
最年少にして主席トランペット奏者に抜擢。
1989年JAZZ LIFE誌主催「ウィントン・マルサリスコンテスト」グランプリ受賞。
女性サルサバンドのメンバーとしてキューバ政府に招かれカーニバルや地元テレビ、ラジオに出演。
その後バークリー音楽院の全額免除奨学生として渡米。
帰国後は、カルテットで横濱JAZZ PROMENADE’98においてグランプリ他2つの賞を独占受賞。
2008年8月、ベガミュージックエンタテインメントから1stアルバム「WILL(ウィル)」を発表。
現在は「甲陽音楽院」「ドルチェミュージクアカデミー」の講師を務めながら女性トランペット奏者の第一人者的存在として関西を中心に幅広く活躍している。


◆荒玉 哲郎

87年、竹下清志氏のグループに参加しミッキー・ロウカーやオテロ・モリノウらと共演し
94年より単身渡米。帰国後は綾戸智絵をはじめ様々なレコーディングに参加、
コンコードジャズフェスティバル大阪に出演するなど精力的な活動を展開。
05年にはアルゼンチンを訪問し大統領官邸にて演奏会を行い好評を博す。
08年にはドイツ総領事の招待によりデュッセルドルフ等四ヶ所で演奏会を行う。
09年には初リーダーアルバム「REZA(ヘーザ)」を発表。
現在はジャズのみならずブラジル音楽やアルゼンチン音楽のグループで活動する傍ら
後進の育成にも力を注いでいる。
http://www.rocketz.co.jp/aratama/
春はニューヨークの風と共に~ を聴いて         薄 久美子
~桜の庄兵衛ギャラリーでニューヨークのジャズ!これは行かねば、とこのライヴのことを知ったときすぐ決めていました。
早間美紀さんのピアノ、藤井美智さんのトランペット、荒玉哲朗さんのベース。関西とニューヨークの競演、ということでとても楽しみにしておりました。
この日、2月初旬にしては暖かく過ごしやすい日でした。お庭でお迎えしてくれるお花、室内、人々、全てが気持ちのいい最高の環境。いつもこのお屋敷でヨガをさせていただいている自分がこうして大好きな場所で大好きなジャズを聴けるなんて、と幸運の上に幸運すぎる、と感動しつつ、客席側から座ってみる風景が新鮮で、お庭も見えて、陽射しの変化、窓は閉まっていても感じる春の風。

人は何かを見るとき、その角度や視点を変えると世界が変わるのだなあと ふとそんなことを思いながら開始を待ちました。
1曲目はピアノとベースのデュオ。続けてトランペットも加わり一気に華やぎニューヨークに来たかのような気分に浸っていきました。ふと昔旅行したことを思い出しもう随分変わってしまったでしょうが、街並みや香りが蘇りました。

“You don’t know what love is”では、バラード曲をラテンにアレンジしてありました。早間美紀さんのお住まいがマンハッタンの中でもラテン音楽が溢れている場所ということで、ラテン音楽が身体に染み付いたようだとおっしゃっていました。
環境ってすごいですね、と笑顔で話される美紀さん。この頃から場も少し和み始めていたように感じます。美紀さんのピアノは女性らしい中、非常に力強く、芯を感じさせられます。同じ女性として、しなやかな強さに魅力を感じます。

と、ここでソロピアノが始まりました。デューク・エリントンの”Sophisticated Lady”洗練された都会的な女性、まさに今感じたことが通じたかのようなこの流れに更に惹き付けられました。ここではしっとりとして柔らかな感性が滲み出るピアノの音色にうっとり。

この後、ニューヨークから一緒に来られてツアーをされているというトランペットの男性ビタリーさんが登場。ここから2トランペットという珍しいセッションが聴けるというのでワクワクしました。始まった途端、驚きでした。何がというと、そのパワーです。2本のトランペットが絡み合い、それが絶妙なのです。会話そのもの。

曲は”On the sunny side of the street”耳馴染みのある有名な曲で、客席側も乗り始めた様子。
あっという間にここで1部は終了。CDの紹介などがありましたが、忘れていた、とおちゃめに笑われる美紀さんは、話し始めるととてもかわいらしい。

休憩に入ると、チョコレート菓子とお茶が1人ずつ配られ、ここでも桜の庄兵衛ギャラリーに関わる皆様の心を感じました。素晴らしい人が集まる。
奥野ご夫妻のお人柄に皆さん惹かれて自然に集まられるのでしょう。あったかい気持ちになりました。

しばらくして2部開始。2部はスピード感のあるスタートで、「スイングしなけりゃ意味がない」でビタリーさんはカップを使って演奏。こんなに間近でかぶりつくかのような距離で演奏されるのを見ると、すごい迫力です。

その後はガラッと雰囲気が変わり、藤井美智さんフューチャーの”Star dust”。ちょうど陽が沈んでいった時間帯。気がつけば夜空には星が?大人の時間になっていきました。

お客側も奏者側も力の抜けたいい感じになってきて、ここでサンバ調の曲。春、という季節を思わせてくれる演奏に日本の四季をも感じ、あ、ここは日本だ。しかもこの重厚な日本家屋。和洋の融合って素敵、とあらためて思いました。この場所だからこそ、こういう響きになるのだなと。

次に奏でられたのは、美紀さんのオリジナル曲“Dismissed”。彼女曰く、ニューヨークでの辛い経験から生まれた曲だとか。目を閉じて聴いてみました。せつない感じ。置き去りにされたという意味もあるDismissd。しんみりとした夜にもう一度聴いてみたいです。

最後は4人で掛け合い厚みのあるピアノと、真っ直ぐ響くトランペット、絡み合いながら距離を保ち、バランスよく支えるベースが重なったサウンドで、アンコールまで一気に盛り上がりました。
“Mack the knife”会場全体が手拍子!ゴキゲンなサウンドで、みんな笑顔でした。
音も柔らかく、みんなと溶け合っていました。
桜の庄平衛ギャラリーは音楽家の皆様にとっても素晴らしい環境であることを演奏者の皆様もおっしゃっていました。きっとあの場にいた誰もが共感していたことでしょう。音楽を身体いっぱいに浴びて、素敵な人達に囲まれて、とびきり幸せな時間を過ごさせていただきました。ありがとうございました!