2009年の「桜の庄兵衛」は音登夢トリオで幕開けです。
「音が登って夢になるコンサート」をと願って俳優の常田富士男さんが「音登夢」と命名されたそうです。
息のあった3人の演奏とおしゃべりは大きなホールとはひと味違った居心地のよさをお贈りできるでしょう。
名曲の数々をじっくりとたっぷりと時にワクワクしつつお楽しみ下さい。
庭の草木も萌え立つ息吹を秘めてスタンバイ。
みなさまとご一緒に、すぐ隣まで来ている春の足音に耳を澄ませたいと思います。
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| 2009年2月21日(土) |
出演者 |
プログラム |
午前の部
11時開演(10時半開場)
午後の部
15時開演(14時半開場) |
音登夢
木村直子:ヴァイオリン
木村政雄:チェロ
南木優子:ピアノ |
おくりびとのテーマ(作曲:久石譲)
ジュピター・コラージュ (ホルスト作曲)
鍵盤の悲しみ (ヴァレンテ作曲)
蘇州夜曲 (服部良一作曲)
オペラ座の怪人のテーマ(ロイド・ウェッバー作曲)
チャルダッシュ(モンティー作曲)
他 |
| プロフィール |
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木村直子 ヴァイオリン
京都市立芸術大学卒業。ヴァイオリンを岩淵龍太郎、亀田美佐子、
室内楽を黒沼俊夫の諸氏に師事。西日本新人演奏会に出演、テレビ西日本賞受賞。
1981年京都フィルハーモニー室内合奏団に入団。1984年オーストリアに留学、ウイーン市立音楽院でT・クリスチャン氏に、ザルツブルクにて塩川悠子氏に師事。1985年帰国後大阪・京都にてリサイタルを開催、京都フィルハーモニーのコンサートミストレスに就任し1995年まで務める。現在、音楽企画集団音登夢(おととむ)主宰。シンフォニア・コレギウムOSAKA(旧アンサンブル・シュッツ)第2ヴァイオリン主席奏者、タンゴユニット・オルケスタ・アストロリコ、 ラ・コケータのメンバー。
木村政雄 チェロ
京都市立芸術大学卒業。チェロを黒沼俊夫氏に師事。
1984年オーストリアに留学、ウイーン市立音楽院でI・バイロフ氏に師事、M・マイスキー氏の講習に参加。1985年12月より1997年3月まで京都フィルハーモニー室内合奏団に在籍。1998年3月ヴァイオリニストの木村直子と音楽企画集団 音登夢を結成。
現在、音楽企画集団音登夢(おととむ)主宰、シンフォニア・コレギウムOSAKA旧(アンサンブル・シュッツ)、アルゼンチンタンゴユニットのオルケスタ・アストロリコのメンバー。2007年3月、貴志康一の弦楽4重奏曲を清書校正して本邦初演。
南木 優子 ピアノ
大阪音楽大学ピアノ専攻卒業。名畑ゆかり、山下泰夫の諸氏に師事。
在学中エリアーヌ・リシュパン氏による公開レッスンを受講。ピアノ曲のみならず、オーケストラ曲などの編曲による演奏を得意とし、そのユニークな活動は1993年の雑誌「ショパン」の<新鋭ピアニスト>のコーナーでも紹介される。
同年芦屋にてデュオリサイタル、1995年大阪にてリサイタル開催。音楽とゆとりを楽しむ会“フロインデ・デア・ムーセ”を主催し、2003年『世界のワインと音楽の会』を開催。お客様のリクエストによるプログラムとブラームスのピアノ五重奏曲といった新しいコンサート形式を打ち出し、現在は音楽企画集団【音登夢】、タンゴアンサンブルスールースのピアニストとして活動中。
☆音登夢のホームページ http://ototom.com/ |
| 音登夢さんのコンサートを聴いて 山川啓子 |
紅梅の匂い漂う朝、古裂の雛に迎えられ広間に座ると、チェロがボンボンと弾み出し、ヴァイオリンが応え、ピアノが鳴り出し、「情熱大陸」の熱い音が会場をあっという間に包み込んで、コンサートが始まりました。なんだかわくわくしてきました。音が近くて座敷も揺れるような感じです。
この日、女性奏者お二人は会場の「和」の雰囲気に合うようにと、お祖母様お母様の留袖と訪問着からドレスに直された衣裳を選ばれ、二曲目「竹取物語」をそんなお二人の感性が生かされた「和」の心いっぱいの昔物語にして演奏されました。
初めて聴いた「おくりびと」は、チェロの深く、低く、ゆったりと流れる旋律が心鎮め、
木のぬくもりのあるこの屋敷に優しく響きました。嬉しい事に、二日後オスカーを受賞しましたね。
また木村夫妻の漫才のようなトークに、ここぞの時の南木さんの非常に冷静なコメントが何ともおかしくコンサートを一層楽しくしています。
特に「猫のセレナーデ」では、チェロとバイオリンによる猫の会話(大阪弁ですよね)が、木村夫妻の日常を彷彿とさせ大笑いしました。
チェロ、ヴァイオリン、ピアノそれぞれが強く主張しつつ次第に紡ぎあい、音を織っていく。ホルストの「ジュピター」は、三重奏とは思えない厚い音になっていました。
手作りのごませんべいと熱いほうじ茶でほっこりと一休み。
二部は「オペラ座の怪人」のドラマティックな演奏で始まりました。
そして、映画「ローズ」は切ないほどの旋律が静かに奏でられ徐々に、でも抑制をもって歌い上げられました。冷たい雪の下で種は太陽の愛に包まれ春にはローズになる、木村政雄さんの素晴らしい編曲でした。
クラシックの鳴り始めかと思いきや、そう、ジョニーデップの怪演でお馴染の海賊ジャック・スパロウ船長登場です。なんと、この曲は楚々としたお姿からは想像だにし得ないピアニスト南木優子さんの編曲でした。茶目っ気のある愉快・痛快なカリブの海賊でした。
木村夫妻は、映画 「二人日和」の美しいテーマ曲を奏でたタンゴのオルケスタ・アストロリコのメンバーとしても活躍されています。「鍵盤の悲しみ」では情熱的なタンゴのリズムに酔い、チックコリアの「スペイン」ではジャズとラテンの風に乗って旅したようでした。
ジャンルを超えた楽しい音の集い。
音と遊び、音に連なり、登り登って夢となった「音登夢」のコンサートでした。
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