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2008年12月14日(日)   Vol.48
「日だまりに鈴の音響くコンサート」 
「木犀の香りをのせてコンサート」
  この冬 桜の庄兵衛は美しく清らかなベルの響きで満たされます。

手のひらにおさまりそうなベルから両手でやっと抱えられるベルまでその数は大小61こ。

13人の演奏家から紡ぎ出される音域は5オクターブになります。

今回は特別にハンドベルの体験もお楽しみいただけるそうです。

お友達やご家族と胸躍るひとときを桜の庄兵衛でおすごし下さい。  
プロフィール
  ベルリンガ一ズ沙羅

美しいベルの響きと、アンサンブルの楽しさにあこがれた音楽仲間が1993年に作曲家岡本和子を中心に結成したハンドベルグループ。 ベルの音色がつなぐ心の和を大切に練習を重ねている。
年一回の自主コンサートを中心に、アサコムコンサート、伊丹アーベントコンサート、京都コンサートホールでのパイプオルガンコンサート、 明石天文科学館プラネタリウムコンサート等、数多くの演奏会に出演。
ベルのオリジナル作品をはじめとし、賛美歌やポピュラー等、幅広いレパートリーを持つ個性的なグループとして活躍している。

メンバー:  岩崎 玲子  尾植いづみ  柿本 理恵  河本 典子 
        坂口 利子  佐藤 由美  谷本 雅美  千原 睦子  
        夏川美知子  蓮尾 葉子  増井まり子  吉原 美砂  
        大和多香子

岡本 和子
神戸生まれ。京都市立芸術大学音楽学部作曲科卒業
ベルリンガーズ沙羅を主宰。ハンドベル音楽の作曲家、編曲者として、数多くの作品を出版。
その作品は幅広いレパートリーを持ち、日本国内のみならず海外でも演奏され多くのリンガーに愛されている。
プログラム
  崖の上のポニョ
チャルダッシュ
ソーラン節
赤鼻のトナカイ
クリスマスフェスティバル
     など     
天使の歌                                                   桐生 紫
「よかったらハンドベル聴きにきて。岡町のさくらのしょうべえさん。イスは予約なので座敷でいいかしら」
お友達から誘われた。意味不明だが行ってみる事にした。

阪急岡町の駅から大きな神社の脇道を抜けて、住宅街の中を少し歩くと時代劇に出てきそうな立派な門構えが見えてきた。映画「蝉しぐれ」をふと思い出す。ここが「桜の庄兵衛さん」に違いない。ぴったり閉ざされた重厚な門の前に、本日のお客さんであろうご婦人方が10人ほど開場を待っている。しばらくするとなかから閂を抜くゴトゴトという音が聞こえ、ギーっとご開門。
「お待たせいたしましたー」

門の中に入ると大きなお屋敷の戸が開け放たれていた。江戸時代の庄屋さんの客間とか。お庭も箒目が残るほどきれいに掃かれている。よいしょ、と高めの上がり口よりお座敷に入る。客席中央にイスが20席ぐらい。その廻りに座布団が60枚ほど並べられている。イスは指定席、座布団は自由席らしい。本日の主役のハンドベルが長テーブルの上にずらりと並び出番を待っている。ぴかぴかに磨かれた金のハンドベルに室内照明が映ってキラキラと眩しい。空いている座布団席はというと、お庭でキョロキョロしている間に客席はほぼ埋まってしまっていて最前列しか残っていない。ハンドベルが頭の前でグアングアン鳴って耳がキーンとなりそうだけど、最前列に座る。

ハンドベルの演奏を聴くのは初めて。ベルといえば駅広場で定刻になると鳴り出すアレしか知らない。調子外れのひとつのベルがメロディを台無しにしていたりもする。
バックステージの障子がするすると開いて、指揮者の岡本和子さんを先頭に本日の演奏者「ベルリンガーズ沙羅」の皆さまがひとりづつ自分のパートのハンドベルの前にスタンバイ。パステルカラーの衣装に白手袋の13名のお姉さま方がハンドベルを手にとり指揮者のタクトが振られるの待つ。
タクトと共に中音域のひとつのベルが「るーーーん」と鳴る。あら。思ったよりも小さなまろやかな音。抽選会の大当たりのときのガランガランのベルと全然違う。何かに似てる。鉄琴か、ヴィブラフォンかしら。
1曲目に選ばれた演奏曲目はパッヘルベル作曲のカノン。ベルリンガーズ沙羅の得意曲なのかもしれない。ハンドベルで物悲しい美しい旋律を奏でられると涙が出そうになった。
演奏は続く。クラシック、ポップス、日本民謡、アニメ曲、そしてオリジナルなどレパートリーが幅広い。最後はお待ちかねのクリスマスソング。ハンドベルがいきなり「もーろびとーこぞーりーてー」と鳴って、感動がぐっと込み上げてきた。まさに『天使のハーモニー』、天使が賛美歌を歌っているみたい。

        ハンドベル聖夜に雪をもたらせり  橋本美代子

こういう俳句を見つけた。私が行ったのは昼の部なので、お屋敷の大きなガラス戸からは冬木と木漏れ日が見えていた。夜の部にハンドベルを振ったら、あの大きなガラス戸に雪がちらちら舞い降りてきたかも知れない。今度は絶対夜の部に来よう、そう思った。

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