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2008年10月13日(月・祝)   Vol.47
「木犀の香りをのせてコンサート」 
「木犀の香りをのせてコンサート」
  秋は邦楽界からお二人の麗人をお迎えします。

コンセプトは「世界フォンデュ」。
お箏と尺八の「音の融合」、お客様との「心の融合」、さらにはそれが世界へと広がるようにとの願いがこめられています。

古典曲からオリジナル曲、ポピュラー曲まで自由自在・縦横無尽・抱腹絶倒のステージで魅せてくださいます。


秋日和の中、お一人であるいは大切な方と桜の庄兵衛にお出かけ下さい。  
プロフィール
  山路 みほ(やまじみほ)(箏曲演奏家・そうきょくえんそうか)

東京藝術大学音楽学部卒業、NHK邦楽技能者育成会42期終了。文化庁芸術インターンシップ国内研修員として沢井一恵氏に師事。
長谷検校記念全国邦楽コンクール全部門第1位。国際芸術連盟音楽コンクール邦楽部門第1位。倉敷市文化連盟奨励賞受賞。
岡山芸術文化賞準グランプリ受賞。
オーストリア・フィリピン・イギリス・アメリカなど海外でも数多く演奏。また2度のオーストラリアツアー(25箇所) 公演も行い好評を得る。
日本国内でも「吉幾三ショー」やNHK教育テレビ「芸能花舞台」、NHK-FMラジオ「邦楽のひととき」などメディアにも度々出演。
洋楽器はもちろん、オーケストラ、合唱、ブラスバンド、パンフルートなど様々なジャンルの楽器ともセッションを行う。CD「リフレイン」
「祈詩REN-MEN」「Precious Time~かけがえのない時~」「おことひとりで弾く みんなのうた‘わっ!’」をリリース。
箏の楽譜「六甲おろし」や歌集「山路壽子歌集」、自らの人生を振り返った初のエッセイ「みっぽりん通信総喝っ!編」も出版。
国内外にて演奏活動を行う傍ら、作曲・編曲だけでなく、源氏物語の語りや落語、舞台、ミュージカルなどの音楽も手がける。 
現在、岡山大学非常勤講師。
山路みほ公式ホームページ 
http://yamajimiho.com/ 


金子朋沐枝 (かねこともえ)  尺八奏者

東京芸術大学音楽学部邦楽科卒業(専攻琴古流尺八)同大学院修了(在学中、故人間国宝山口五郎師に師事)尺八で
大学院を修了したのは女性では初色。以上の経歴に加えて、生まれ持った自由で天衣無縫な精神と音に対する鋭い感性を併せ持ち、
日本の古典楽器である尺八の伝統を重んじつつ、新しい息吹を吹き込み続ける。現在、コンサート、イベント、リサイタル助演等の
演奏活動の他、テレビ、ラジオなどメディアにも多数出演。
またスウェーデン・オーストラリア・トルコ・中国・フィンランド・ベトナム・アメリカ・アイルランドなど海外でも演奏活動を行い、
女流尺八奏者として第一線で活躍中。
演奏は邦楽分野にとどまらずジャズ、ポップスあるいは異ジャンルのアーティストとのコラボレーションにも積極的に参加。
自ら女性邦楽ユニット「あさきゆめみし」や女性尺八ユニット「天舞音」(amane)を立ち上げ各地で好評を得、CD「あさきゆめみし」
「花かがり」をリリース、また2008年10月19日に「あさきゆめみし」第二弾CDを発売予定。
名実共に「平成のSHAKUHACHIプレイヤー」である。
金子朋沐枝公式ホームページ 
http://tomoe-kaneko.sakura.ne.jp/
プログラム
  春の海(宮城道雄 作曲)
上弦の曲(沢井忠夫 作曲)
Precious Time~かけがえのないとき~(山路みほ 作曲)
    ほか
邦楽ひびく月夜のコンサート                            上西 定子
 「後の月」の夜、格調高い元庄屋さんの大広間で筝と尺八のコンサートを拝聴 させて頂きました。会場は、
大きな表玄関に置かれた生け花や、書院窓に影を映す秋の七草、所を得て心にくいばかりの部屋誂え、
折か らの満月の相乗効果と共に実に素敵でした。

 奏者は国内外において広いジャンルで大活躍のお二人で、筝は山路みほさん、尺八は金子朋沐枝さんでした。
尺八の金子さんは女流奏者と聞きエッと内心驚きました。天衣無縫で力強い音色に圧倒され、さすがは肺活量
コンテストチャンピオンを 取る程の鍛錬あってこそだと聞き入りました。筝の山路さんの演奏はクレモナの弦楽器の様に
よく響きます。山地さんは、音楽の感性には 歴史、民族、国家の伝統と引き合う共通性があるとおっしゃいました。

 プログラムの「春の海」は瀬戸内海の鞆の浦の事だそうです。 鞆の浦は、5世紀頃大陸と大和の海上交通、
文化交流の根拠地の 海 でした。 この曲は何度聞いても大きくてのどかな気持ちに引き込まれて好きでしたが、
次回からはもっと長い歴史も想い浮かべて聞きたい と思います。

今回初めて聞く「上弦の曲」は、魂がゆすぶられるばかりの高揚感で一杯になりました。その華麗で超絶技巧を必要とする
強い旋律 は、月にやさしい兎の餅つきを想像するよりも、中国長江の故事で、天帝から夫の羿(げい)がもらった不老不死の
薬を妻の嫦娥(じょうが) が盗んで呑んでしまい、嫦娥(じょうが)は追われて月宮殿に逃げ、今も住んでいると言う話を
思い起こしました。

 演奏会後、奥野様宅の広い庭で、路地門に上った大きな月が睡蓮鉢の水鏡に浮かぶ逆さ月の美しい姿は忘れられない
思い出になり ました。今夜も金子さんのCD「あさき夢みし」を聞きながら眠りたいと思います。
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