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| 2007年12月9日(日) Vol.43 「陽だまりほっこりコンサート(サクソフォンとピアノ)」 |
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| 「陽だまりほっこりコンサート(サクソフォン と ピアノ)」 | |
| 桜の庄兵衛は今年も多くのお客様に支えられて、実りのある1年を送ることが出来ました。 そんな感謝の気持ちを込めまして、今年最後のコンサートは新進気鋭の若きサクソフォン奏者西本淳さんと室内楽ピアニストとして第一線で活躍する原田恭子さんをお迎えします。 西本淳さんからは「クラシカルサクソフォンという耳にする機会が少ないジャンルに触れていただき、さらにサクソフォンならではの幅広い表現力を生かしたプログラムも楽しんでいただきます」とメッセージをいただきました。 年の瀬の大仕事に取りかかる前にちょっと時間を止めて桜の庄兵衛で ゆったりと心を温めてください。 |
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| プロフィール | |
| 西本淳(サクソフォン) 1976年岡山県生まれ。 1994年岡山県立岡山城東高等学校普通科音楽コース卒業。 在学中山陽学生音楽コンクール第1位、管楽器独奏コンクール第1位。 1998年大阪音楽大学音楽学部器楽学科を首席で卒業。 2000年同大学院音楽研究科管弦打研究室修士課程修了。 同大学新人演奏会、関西新人演奏会、YAMAHA管楽器新人演奏会、岡山県新人演奏会等多くの新人演奏会に出演。 2002年東京、兵庫にて所属するカルテットシンクロナイズのリサイタルを開催。兵庫県丹波地方で開催されている、丹波の森国際音楽祭「シューベルティアーデたんば2002」では、フランツ(音楽祭のシンボルアーティスト)としてテレビ出演の他、多くのコンサートに出演。国内外のアーティストと共演し好評を博す 。 2003年横浜にて開催されたノナカ・サクソフォン・コンクールにて、クラシック部門第1位を受賞。 2004年第8回松方ホール音楽賞・選考委員奨励賞を受賞。 2007年には、兵庫県内での活動が評価され、平成18年度坂井時忠音楽賞を受賞する。 これまで開催した4度のソロリサイタル、ザ・カレッジ・オペラハウス管弦楽団、21世紀室内オーケストラ、出雲フィルハーモニー交響楽団、東京都交響楽団、東京シンフォニエッタ、多数の吹奏楽団との共演は、いずれも好評を博している。 現在は各地でソリストとしての活動のほか、大阪市音楽団、大阪フィルハーモニー交響楽団、大阪センチュリー交響楽団、京都フィルハーモニー室内合奏団、読売日本交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団等の客演奏者、アンサンブル、講習会講師、コンクール審査員等幅広く活動し、また相愛大学音楽学部、武庫川女子大学音楽学部講師として後進の指導にも力を注いでいる 。 2006年度バンドジャーナル(音楽之友社)サクソフォーンワンポイントレッスン連載中。 渡仏し、フィリップ・ブラキャール、ヴァンソン・ダヴィッド、クリスチャン・ヴィルトゥ各氏の下で研鑽を積む。 サクソフォンを米倉孝、赤松二郎、平野公崇の各氏に師事。 原田恭子(ピアノ) 1976年生まれ。東京芸術大学付属高校を経て、同大学器楽科ピアノ専攻卒業。2001年、同大学大学院修士課程器楽科室内楽専攻修了。同年、プラハ芸術大学Hudebny academie muzickych umeni Praha(AMU)に留学。2002年6月修了し、帰国。 1986年、滋賀県ピアノコンクール 第1位。1988年、全日本学生音楽コンクール大阪大会小学校の部 第2位。1995年、霧島国際音楽祭にて奨励賞受賞。故ヤン・パネンカ氏に師事。1999年、第9回日本室内楽コンクール第3位。併せてヤマハ株式会社、音楽之友社より奨励賞受賞。2000年、第5回国際ピアノデュオコンクールにてディプロマ賞受賞。同年、第1回日本アンサンブルコンクール第2位(1位なし)。優秀演奏者賞受賞。2002年 第41回ベートーヴェン国際コンクール(チェコ・Hradec)ヴァイオリン部門において最優秀伴奏賞、並びにベートーヴェン・ソナタ賞、並びにマルティヌー・ソナタ賞を受賞。これまでに国内外の主要オーケストラとのメンバーとの室内楽をはじめ、著名演奏家との共演多数。これまでに国内外のコンクールをはじめ、講習会等の公式伴奏者を務める。また帰国後は3年間、東京藝術大学音楽学部非常勤講師弦楽器科伴奏助手を務めた。 現在は、ソリストとして、また室内楽ピアニストとして国内外で意欲的な活動を行い、幅広いレパートリーを持つ。これまでに、ピアノをM・ラプシャンスキー、坪田昭三、渡邊健二の各氏に、室内楽をI・シュトラウス、J・ハーラ、松原勝也の各氏に師事。また、ピアノデュオを角野裕氏に師事。 |
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| プログラム | |
| ミヨー/スカラムーシュより ガーシュウイン/3つの前奏曲 ピアソラ/アディオスノニーノ 他 |
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| ブラボー 木村 保子 | |
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「今日はどんな季節の設いかしら」と、思いを馳せながら桜の庄兵衛ギャラリーの門をくぐると、期待通りたわわに実った柚子が生けられ、白い壁には今にもジャズが聞こえてきそうなサクソフォンを奏でる男性のカラフルな版画がほのぼのと迎えてくれました。
いつもながらの心憎い演出に脱帽。 どっしりと風格のある民家の佇まいに、西本淳さんのモダンなサクソフォンと、原田恭子さんのピアノのコラボレーション。 「なーんとおしゃれなこと!」 コンサートはシューベルトの“アベ・マリア”に始まり、イタリアのカッチーニの“アベ・マリア”と続きました。サクソフォンの哀愁を帯びたのびやかかな音色にうっとり。 一部はムソルグスキー、フランスのミヨー、ドビッシーとヨーロッパの甘美な旋律に触れ、二部は宮城道雄の“春の海”でスタート。まるでサキソフォンが尺八に、ピアノが琴の調べに聞こえ、一足早くお正月気分に酔いしれました。 次はがらっと変わってガーシュインの“3つのプレリュード”一楽章はアルトサクソフォン、二楽章はテナー、三楽章はソプラノとそれぞれのサクソフォンの特徴や音色の違いを楽しみながらガーシュインの世界へ。 そしてアルゼンチンからはピアソラの二曲。“オブリオン”(忘却)これまた哀愁を帯びたゆったりと美しいバラードに感激。 ラスト曲は大好きな“アメイジング・グレイス”神への賛歌を情感あふれる演奏で胸が熱くなりました。アンコールはモンティの“チャルダッシュ”ジプシーの喜びや悲哀を表現したハンガリー民族舞曲とか。ヴァイオリンではお馴染みですが、サクソフォンでの表現力は衝撃的でした。“息継ぎはいつしているのかしら”と未だに不思議です。 感動の拍手がいつまでも続き、この日の思い出としてもう一度シューベルトの“アベ・マリア”が清らかな澄んだ音色で『ほっこりギャラリー』に、またそれぞれの心に響きわたりました。最近の音楽家は一芸に秀でるだけでなく、容姿といいトークといい、天は二物以上の才能を与えているようで、西本さんのサクソフォン、曲の解説も上手で引き込まれてしまいました。 サクソフォンは木管楽器の仲間で、ソプラノからコントラバスまで7種類あるそうです。 そのサクソフォンの多彩な音色を見事に使い分ける西本淳さんの奏でる曲は、透明で心が洗われるようでした。 ピアノの原田恭子さんの落ち着いて安定感のある演奏も魅了されてしまいました。「どんなことでも対応できるわよ。まかして!」とばかりの信頼できるピアノ伴奏。サクソフォンを引き立てながら、存在感をたっぷりとアピール、さすがです。 今回私は超最短の世界音楽の旅を楽しむことができました。 歴史を感じるヨーロッパの薫り高い音楽。日本の繊細で美しい調べ。ジャズと自由の国アメリカからは躍動的なクラシック。アルゼンチンは情熱の中にも、もの悲しくもあり、ちょっぴり切なくなる聴かせるタンゴの旋律。 さわやかですてきなアーティストお二人に導かれながら、冬の装いの日本庭園を眺めおいしいお茶と、きれいな手作りのお菓子を頂き、心いやされる快適な音楽の旅を堪能したひととき・・・ 未だ余韻に浸る日々です。 桜の庄兵衛ギャラリーの“陽だまりほっこり”の贅沢な空間は、奥野様ご夫婦をはじめ素敵なお仲間の皆様の暖かさとおやさしさの賜物でしょう。 次のコンサートを心待ちにしながら“桜の庄兵衛ギャラリーに乾杯!!” |
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