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| 2006年6月18日(日) Vol.36 「蒼き風吹き渡る日のコンサート」 |
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| 「蒼き風吹き渡る日のコンサート」 | |
| どこまでも透き通り、美しく響くリンベ(横笛)。 一人で高低二つの声を同時に発して歌うモンゴルの伝統芸術、ホーミー。 広大な草原を駆け抜ける野生馬、山に響くこだま、鳥たちの声、水のせせらぎ、夕焼け、満天の星空・・・ サウガゲレルさんの音楽は、研ぎすまされた技巧と表現力に加えて、彼の地に育った者にしか表現できない何かがあるように思えてなりません。 ぜひ、ご自身の耳と心でお確かめ下さい。 |
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| プロフィール | |
| マハバル・サウガゲレル モンゴル国ウランバートル出身。モンゴル国立音楽舞踏学校、 モンゴル国立芸術文化大学という難関校にてモンゴルの横笛リンベと、 ホーミーを専攻、またその後中国の上海音楽学院で中国の笛子 を専攻し卒業、2005年には大阪で行なわれた第5回大阪国際音楽 コンクール民俗楽器部門第1位、合わせて全部門での審査員長賞受賞。 http://www.geocities.jp/lkhagvaa_mgl 山本 敦子 神戸市出身。大阪音楽大学打楽器専攻卒業、同大学専攻科修了。 2003年第5回国際音楽コンクール万里の長城杯打楽器部門第1位。 「オリエント管弦楽団」「チャイニーズアンサンブル蘭花」にて、 揚琴を演奏。 http://www.geocities.jp/atsukoymym/ 鳴尾 牧子 1993年、中国留学中に二胡と出会う。95年より1年間、北京の中央音楽学院で 二胡と琵琶を学ぶ。現在、「オリエント管弦楽団」及び「チャイニーズ・アン サンブル蘭花」高胡主席、オーケストラ華夏コンサートミストレス。 http://huqin.cn1.jp/ |
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| プログラム | |
| モンゴルに想いを馳せて 森脇宵子 | |
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「蒼き風吹き渡る日のコンサート」に相応しい清々しい五月晴でした。 開演が告げられ、匂やかな青年と二人の美女の入場。すてきな方の紹介ですぐに和やか な雰囲気が生まれました。 リンベ(笛)とホーミー(1人で2つの声を同時に歌うという芸術)の青年はモンゴルのマハバル・サウガゲレルさん。蒙古帽に赤い領布(ひれ)を垂らし、腰の帯から笛袋を下げた立姿にうっとり。二人の美女の一人は揚琴(ヨーチン)奏者山本敦子さん、牡丹色のモンゴル国の衣装に帽を戴き華やか。今一人は二胡(ホーチル)奏者鳴尾牧子さん。水色のモンゴル国の衣装、帽の両端から涼しげな珠の細紐が垂れチャーミング。 十五の演目の約半分が、リンベ、ヨーチン、ホーチルの合奏。ヨーチン、ホーチルの華やかな音色にリンベが加わると風を感じました。 プロローグの合奏は「アウガの白い山」珍しい楽器とその音に魅せられるうちに終わりました。その他の合奏「草原情歌〜賽馬」サイバーとは5才〜8才の子供の競馬、50qも走る由。はじめは草原を吹く風のようになだらか、草の青さを笛が表現。サウガゲレルさんは遠い山並み、子供達の馬の集まりを見つめている面持。と、突然ニ胡による馬の嘶(いななき)(本物そっくり)更に疾走する蹄の音。陶然としていた一同は一斉に目を覚ましました。ニ胡の技に驚きました。「黄金の宮殿」はリンベかホーチルか区別のつかぬ息の合った音色。「ジャラム・ハル」は黒馬のジャラム・ハルの曲。ダンス曲で集合、離散、馳けるリズムがたのしい。ゆるむと談笑風景が想像されました。最後にニ胡による嘶が再び聞けてとても楽しい曲でした。合奏で三つの日本歌もきかせて下さいました。「浜辺のうた」「赤とんぼ」「ふるさと」。興奮の合間のほっとするひとときでした。ヨーチンとホーチルの合奏で「月の砂漠」では声を出さずに唄っておりました。 独奏はホーチル(ニ胡)の「メロディー」ホーチルは弓の間に弦を挟んで弾かれ、日本の胡弓に似ていますが弱々しい音色ではありません。ヨーチンの「ツォフリン・アイ」は音が明瞭で華やかです。150本の絃をニ本の細い棒で叩いての演奏、その技に見惚れました。 サウガゲレルさんの「ホーミーのメロディー」ホーミーという芸術は一人がニ声(低音は一定にして高音はメロディー)を発するという説明がありました。高音ホーミー・低音ホーミー・鼻ホーミー等たくさんの種類があるのだそうです。また、口にくわえた口琴という楽器をはじいて珍しい音色を出されました。ホーミーはモンゴル西部で自然発生したとか。川の流れを二、三時間聴いていると理解できるようになるとのこと。ホーミーこそ今日聴きたいものでした。 「チンギス・ハーンの讃歌」はチンギス・ハーンをたたえ、その伝説をうたったものだそうです。讃歌の伴奏はと婦シュールという楽器で奏でられました。山羊トプシュール・白鳥トプシュールなどもあるのだそうです。モンゴル国と日本は発音や文法も似ているのだそうです。 リンベも充分きかせて下さいました。 リンベ(笛)の独奏は三回ありました。「モンゴルの四季」モンゴルの四季ははっきりしているそうです。 モンゴル高原に首都ウランバートルがあり、高原の南方にゴビ砂漠がある。ウランバートルは大都会だそうです。 「ハンフヒー山の叙情歌」では三種類の笛を腰の笛袋から出して吹かれました。美しい山、風、木、馬、豊な自然を想像しながら聞き入りました。鳥の声を発することもありました。演目の最後「牧民たちの喜びのうた」は馬、山羊、羊、駱駝、牛の五大家畜とともに生活している遊牧民のくらしを表現した演奏で、走るさま、心躍るしらべがフィナーレを盛り上げました。 数々の霊妙な技にじかに触れ得た感激に心がしびれた二時間でした。 |
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