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2006年 1月15日(日)   Vol.34
            
        「どんど舞い立つコンサート」 
「どんど舞い立つコンサート」
  桜の庄兵衛では、タンゴのリズムで皆さんをお迎えして新しい年を共に言祝ぎたいと思います。

バンドネオンの懐かしい響き、独特の優しさに包まれたピアノ、踊り出したくなるようなヴァイオリン。
そこには、演奏者と聴衆が一体となった楽しい時間が満ちることでしょう。

年の初めのとっておきの時間を桜の庄兵衛でお楽しみ下さい
プロフィール
   竹下清志 : 4歳からピアノを始め、大阪教育大学特音ピアノ科卒業
 在学中にジャズの魅力にひかれて演奏活動を始める。
 共演したミュージシャンも多く、ジミースミス、アートブレイキー、
 日野皓正、北村英治、ジョージ川口、中本マリ、久保田利伸など。
 オーケストラでは大阪フィル、名古屋フィル、東京シティーフィルなど。
 大阪芸術大賞第1回受賞。
  
 門奈紀生: 1991年自己の楽団「アストロリコ」を結成し、国内外で活躍。
 「黄金の左腕を持つバンドネオン奏者」の異名のとおり、情感豊かな演奏と、 
 高い音楽性により、クラシック音楽各界ほか、ジャンルを超えて、人々を魅了
 している。最近では、藤村志保・栗塚旭主演の映画「二人日和」の音楽も手がけ
 話題を呼んでいる。

 麻場利華:大阪音楽大学卒業。「アストロリコ」に結成当初から参加。
 2000年にはタンゴ世界サミットに、バンドネオンの巨匠ルドルフォ・メデーロス氏
 から依頼を受けて参加。最近はFMラジオのタンゴ番組DJとしても活躍中。
プログラム
  エル・チョクロ
 ラ・クンパルシータ
 パリのカナロ
 リベルタンゴ  
 アディオス・ノニーノ

ちょいわるおやじたち・・・                                                     ひきば きょうこ
岡町駅でおりてすぐに神隠しに合いそうな小路をきょろきょろしながらいくと大きな楠がある大きな蔵のある大きなお家!うひゃーっと神社の鳥居をくぐるような気持ちで一歩踏み入れると、あ、広い玄関だ。(土間っていうらしい)。靴を脱いであがると、あ、天井が高い。あ、すてきな欄間♪
あ、グランドピアノだ!ゴージャスだなあ・・・・。
こんなに人がいるのに、ぜんぜん窮屈なかんじがしない。座布団にすわってなにかを聴くのは落語以来だなあ。今回はどんど舞い立つコンサートか。
あ、バンドネオンの門奈さんだ、ヴァイオリンの麻場さんだ、ピアノの竹下さんだ。バンド名はロス・マレーボス。粋な悪い奴ら・・・。たしかにある意味迫力があるなぁ。
よかった、靴はいてる。ここはだしで演奏するのかと思った。
あ、リベルタンゴだ。と思った瞬間ステージと客席が茶色と黒が混じった色になった。きっとこの会場のお家とロス・マレーボスの演奏のせいだな。ノスタルジック。
このロス・マレーボスのリベルタンゴはわたしの中でオリジナルのそれよりもオリジナルになっている。
わたしはタンゴといえば黒猫のタンゴしか知らなかったけど、このロス・マレーボスに出会って、とても好きになった。
タンゴの曲って短い。その短い中で上下左右の波が迫ってきては彼方に遠のいて、また迫ってきては今度はくるくる。たまらない。まるで緩急のある乗り物にのっているみたい。
曲の題材はいろいろあって、とろ火の様子だったり、ブエノスアイレスの女の子のことだったり、兵隊さんの足音・・・そんな材料がこんな情熱的な音楽になるなんて!
門奈さんの演奏姿は、凛とした姿がすてきで、誰もがとりこになってしまう。バンドネオンはその楽器の小ささからは想像できないほど情熱的で、まっすぐで、こころが洗われる。その音色に強い光のような麻場さんのヴァイオリンが加わってなお心に深く響く。そしてそれを包み込むようにリードしていく竹下さんのリズムは情熱のタンゴダンスを思い起こさせる。
おしゃべりもおもしろいな。美女戦士麻場さんのずばずばトークに門奈さんも竹下さんもたじたじだ・・・。それにすごくよくわかる!タンゴのこと曲のこと。
古典のダンゴとピアソラ・・・みなさんはどっちがすきかしら?
第1部おわって足はまだしびれない。 背筋がいつもよりもしゃんとする。休憩時間なのになぁ・・・。お家の精がいるのかな?あ、お干菓子だ。かわいい!お茶もおいしい!自分の選んだお菓子と、友達が選んだのと見比べてわいわい・・・すてきな心配りにほんわか。
さあさ第2部の始まり、1部にひきつづきわたしの大好きな曲がいっぱいだ。
1部以上に波の大きさが増して、Tristeza De Un Teclado(鍵盤の悲しみ)にはきゅーっと胸がつまってしまった。極め付けにAdios Nonino(さよなら おとうさん)。こらえきれなくてぽろぽろ・・・。
何回聴いてもいいんです。何回聴いても新しくて、そのたびにせつなくて。
門奈さん、麻場さん、竹下さんは、いつもそのときの気持ちをそのまま曲とともにわたしたちに届けてくれる。
ロス・マレーボスのタンゴと、すてきな会場のおかげでわたしの足も最後までしびれず、心にはなんともいえないふわふわ感が残りました。
そういえばどんど焼きってこの時期だったと思うけど・・・。
舞い上がる炎にわたしのもやもやふっとんでったー。
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