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| 2005年5月5日 Vol.30 さわさわと風も緑にコンサート |
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| さわさわと風も緑にコンサート | |
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音楽の流れに沿った、美しく心地よい竹下清志のアレンジ。 信頼関係のある仲間であるからこそ成り立つ音の一体感。 POPS、JAZZを中心に、時に切なく、熱く、あたたかく広がる世界。 「TRICICLO」はスペイン語で三輪車の意味。 越智順子新譜「 I want you 」の原型となったユニット。 |
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| プロフィール | |
| ■越智順子(vo) 高知県出身。大阪在住。 あたたかく力強いその声をひっさげて、全国各地を飛び回るJAZZ、POPSシンガー。 その数は年間150ステージを越える。 「音楽はライヴ!」という彼女の楽しいおしゃべりとともに繰り広げられる音楽世界 は、JAZZシーンにおいて高い評価を得ている。 1999年自主制作CD「EXPOSURE」リリース。Stereo誌99年度下半期最優秀録音受賞。 2001年メジャー・デヴューアルバム「JESSE」リリース。 2002年David Kikoski(pf) trioとともに「What do you want for "LOVE"?」リ リース。 2004年ストリングスをフィーチャーした「 I want you」リリース。 越智順子さんの公式ウェブサイト ■竹下清志(pf) 大阪出身。大阪在住。 4歳からピアノを始める。大阪教育大学特音ピアノ科卒業。 JAZZのみに拘らず、クラシック、ポピュラー、タンゴと幅広く活動。 共演ミュージシャンは数知れず、ジミ−・スミス、アート・ブレイキー、アル・フォスター、レイ・ブラウン、ハンク・ジョーンズ、 オテロ・モリノー、日野皓正、北村英治、ジョ−ジ・川口、中本マリ、伊藤君子、久保田利伸、大阪フィル、名古屋フィル、東京シティーフィル等。 ■左納実子(cello) 奈良県出身。奈良在住。 京都市立芸術大学音楽学部卒業。 卒業後ハンガリーのリスト音楽院に留学。 ブダペスト、奈良でソロリサイタルを行った後、KYOTO弦楽四重奏団のメンバーとして室内楽の分野で活動。 クラシックのみならず、様々なジャンルで活動中。 |
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| プログラム | |
| 1.Nature Boy 2.Candy 3.I wish you love 4.Fly me to the moon 5.Dona Dona 6.Don't let me be lonely tonight 7.Come together 休憩 1.Flamingo 2.Close to you 3.Just Sqeeze me 4.Just Friends 5.It's too late 6.Con los anos que me quedan 7.Spain |
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| 風も緑に座布団Jazz Live 横井 昌美 | |
| かねてよりファンの越智順子が古い日本屋敷にてライブを開くと聞き、関東某市より駆けつけた。いかにも立派なお屋敷の門をくぐると、菖蒲を染め抜いたのぼりが客間の入り口で出迎えてくれた。ああ、端午の節句か。留守番の3人の子供たちはパパとうまくやっているかしら。 軽い音合わせの後[Nature boy]さりげないピアノのリードに初盤から3人の息もぴったり。[Flamingo]ピンクのしなやかな立ち姿が目に浮かぶようなメロディを、タンゴのリズムに乗せて絶妙な節回しでなぞる。静かに対訳を語った後、[I wish you love]。ゆっくりとしたテンポで音がほとほとと心にしみていく。胸の奥にそっとしまってある箱の扉がおもいがけず開いてしまったよう、涙がこぼれてしまった。 曲の合間、満場のお客さんとのごく自然なやり取りも楽しい。越智さんのツッコミにも、さらりと受けたりボケたりは、素人ながらに日ごろの鍛え方が違う。さすが大阪。 1部終盤には、チェロがよく鳴りはじめ、弦の震わす空気を体で受け止める快感に酔う。ピアノは、マイクが音を拾うのを意識してか少し控えめ。ヴォーカルもマイクなしでいけそうなのに。越智さんの肉声を聴いてみたい。 あっという間に休憩。痺れた足をさすりながら花と新緑の庭に出る。鯉のぼりをあしらった桜の庄兵衛のオリジナルラベルのワインをそば猪口のような湯飲みでいただく。 ぐっと、くつろいだ雰囲気で2部。カーペンターズの[Close to you]。最後のサビのところを客席に振って、お客さんのにわか合唱団となった。囁くようなコーラスに違うメロディが混じっている。年配の男性が気持ちよさそうにファルセットを響かせていたのだ。越智さんも目を丸くして喝采。清涼感ある拍手が広がる。 二人を優しく導くピアノ(竹下清志)は、はらはらと木の葉からこぼれる5月の光。のびやかなチェロ(左納実子)は、汗ばむ額をさわやかにかけぬける風。七色の声を持つヴォーカルは、静かにこの一期一会に刻印を押し、確かな存在に結び付けていく。 彼の地を旅したばかりだそうで、今回最も印象深かったラストナンバー[Spain]。歌い始めてすぐにマイクを置いた。やった、やってくれた!窓から降り注ぐ5月の光がスペインの熱い太陽に変わる。ラストのスキャットが圧巻。万雷の拍手。アンコールには、[I want you]をしっとりと歌い上げ、さわやかに幕となった。 日本間で座布団敷きで聴くジャズ。しかも、日光が後ろの硝子戸や吹き抜けの明かり採りからさしこむ清々しい真昼のライブ。さぞ風変わりな体験になるかと思いきや、"Triciclo"の奏でる「言葉」、今日ここに集まったお客さんたち、桜の庄兵衛はすべてを違和感なく配し、融和する。和やかで大人の優しい時間だった。「ありがとう」誰にともなく湧きあがる感謝の気持ちを胸にお屋敷をあとにした。いつかまた、ここで"Triciclo"に会えることを願いながら。 |
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