| 「六月の風」コンサート |
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クロマチック・アコーディオンをご存知ですか?
音域が鍵盤式よりも広く、音色も軽やか。
日本では珍しいボタン式の手風琴なのだそうです。
“かとうかなこ”さんはパリ市立音楽院に留学、国内外で活躍されている屈指の奏者です。
ちょっと躍りたくなるようなリズムに弾んだり、懐かしさやせつなさで一杯になる曲もあります。
そして、六月の空。その青を染める風になるような、そんなひとときをお過ごしいただけると思います。
雨の日は雨を愛さう。風の日は風を好まう。
と謳った詩人のように。
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| プロフィール |
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◆かとうかなこ:クロマチック・アコーディオン
豊中市出身。(第三中学校卒業)
4才の頃よりアコーディオンを始め、全日本アコーディオンコンクール・小学生の部に優勝したのを皮切りに数々の賞を獲得。
本場フランスに4年間留学し、その間5人の世界アコ・コンクール1位の奏者に師事。
2001年フリーベース部門、オナーの部をはじめ3度の全仏コンクールで1位受賞。
帰国後、テレビ・ラジオの出演、ボランティアコンサートなど含めて精力的に演奏活動を展開中。
◆川瀬眞司:ギター
高校の頃からバンジョーを弾き始め、ジョー・パスの演奏に衝撃を受けてからはソロギターに専念。
マカフェリ・ギター(フランスのジプシーが考案し、ミュゼットやジャズ・マヌーシュで用いられる特殊なギター)その奏法を研究する。このタイプのギターを弾きこなす、日本では数少ないミュゼットギタリスト。
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| プログラム |
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Le ciel〜空〜(オリジナル)
ひだまり(オリジナル)
スタイルミュゼット
パリの空の下
SONG FOR JOSS
他 |
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| Le ciel 〜空〜 森永 知里 |
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梅雨の中休みの青い空の広がる日曜日に、クロマチックアコーディオンのコンサートへ出かけた。
アコーディオンと言えば、小学校の時音楽会の演奏で、本当は一番弾きたかったのに
なんだか自信がなくて手があげられなかったっけ・・・。と、そんなことを考えながら6月の空の下を歩き、桜の庄兵衛の大きな門をくぐった。
いつものようにたくさんの座布団が並んだ会場。だんだんと席が埋まっていく。うちわで扇ぎながら、蛍の絵のついたプログラムを開き開演を待った。
今回の演奏者である「かとうかなこ」さんは、私ととても歳の近い女の子だ。プロフィールを読んで嬉しくなった。同年代ががんばっているのは、手放しで応援してしまう。私の憧れの楽器を演奏する人なら、なおさらだ。
クロマチックアコーディオンは左右190個以上のボタンで奏でる楽器だ。初めて見た。私が演奏したかったアコーディオンとは見かけも演奏方法も違う。でも、アコーディオンの音色はやっぱりあの日弾いてみたいと思ったあの音。懐かしくて、どんどん引き込まれていった。
コンサートにはいろいろの姿のアコーディオンが登場した。大きさも様々で、子供のおもちゃだという小さなアコーディオンが彼女の周りを囲んでいた。もちろん小さくてもちゃんと演奏できる、れっきとした楽器。このアコーディオンを使って演奏した、映画「となりのトトロ」の曲である「さんぽ」では、私のとなりに座っていたおばさんが、一緒になって拍手喝采。もちろん私も歌った。(心の中で。)
でも、私が一番に素敵だと思ったのはピンクのグラデーションのアコーディオン。彼女が「大阪人の楽器でしょ?」と笑っていたあのアコーディオン。すごくかわいかった。とても華やかで、彼女の笑顔にぴったりだ。楽器自体の重さが10キロ以上あるそうだ。でも、そんな風に思えないくらい、細い腕で力いっぱい演奏する。楽しそうに。嬉しそうに。気がつくと、見ている私も笑顔になっている。
彼女の演奏する曲はどの曲も、どの曲も、フランスの街角で聴いているような気がした。少し寂しげで懐かしいような空気の中、楽しげに歩く女の子や移動遊園地の回転木馬の音、風船を配るピエロ。カフェオレを飲む老人、走り回る子犬、エッフェル塔・・・。私の行ったことのない国の空気がアコーディオンから流れ出る。知らないはずなのに、知っている。そんな不思議な気持ちになった。
フランスの田舎町に広がる美しい空の下でアコーディオンを学んだという彼女のオリジナル曲で、アルバムのタイトルである「Le
ciel 〜空〜」
この曲を聴いて彼女の強さを感じた、大好きなことを続ける勇気。ひとりぼっちを乗り切る強さ。音楽、アコーディオンへの情熱。
フランスで彼女が見上げた空。アコーディオンを奏でた空に続いて、私が今見上げる空は・・・。
梅雨の中休みの日曜日。私は今まで見たことのない空を見た。
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