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2002年4月 21日   Vol.14   くんぷうじょうじょう         .
                     薫 風 嫋 嫋 コンサート

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くんぷうじょうじょう         .
薫 風 嫋 嫋 コンサート
           二胡のトップ奏者として世界的にも有名な劉鋒さんが、いよいよ桜の庄兵衛にご出演くださることになりました。  

 劉鋒さんから紡ぎ出される二胡の音色は、わずか二本の弦とは信じられないほど、さまざまな表情を持っています。
 それは、水の清らかさ、緑の明るさ、ちょっと泣きたくなるような懐かしさ、そして、くすぐるような可愛らしさ。ピアノの音色と共に、私たちを悠久の春へと運んでくれることでしょう。

 タイトルの「嫋嫋」という言葉は風のそよそよと吹くさまを謳ったもので、薫る風を感じ、花が開くほどに心もひらくようなひとときをお過ごしいただけると思います。  庭のつつじもちょうど見頃でしょうか。ご家族やお友達とご一緒にぜひ、桜の庄兵衛にお出かけください。
●二胡のこと

弓で奏でる楽器は、9世紀頃の中央アジア(現アフガンニスタン北部)、アムダリア川流域が起源とされています。それがやがて西に伝わってヴァイオリンとなり、東に伝わって生まれたのが二胡。つまり、ヴァイオリンと二胡は、同じルーツを持っているのですね。
二胡(アル・フー)は中国では「胡琴(フー・チン)」と呼ばれるのが一般的で、「胡弓(コキュウ)」は日本語での表現です。
劉鋒(リュウフォン) :ニ胡 /プロフィール
          福建省出身。8歳でニ胡を始め、12歳で中国福建芸術専門学校に入学。17歳の時、北京中央音楽大学器楽学部に入学。全優秀の成績で卒業。この間、優秀な音楽教育家、ニ胡大師・蒋風之氏に師事。

その後来日するまで、中国福建省歌舞劇院で民族管弦楽隊の首席ニ胡演奏家として務め、中国のテレビ、ラジオ、映画で活躍。

アメリカ、ブラジル、イギリス、スイス、フィリピン、日本などを演奏訪問。「奇跡のニ胡」と好評を博す。90年から、中国音楽家協会会員、福建省民族管弦学会理事。92年来日後、テレビ、映画音楽、コンサートなど、各方面で積極的な演奏活動を行っている。1998年にCD 「劉鋒ニ胡の世界」をリリース。
田中 幹子     :ピアノ /プロフィール
6歳よりピアノを始める。神戸大学音楽科卒業。同大学院終了。在学中より積極的にジョイントコンサート、サロンコンサート等を行い、そのユニークな活動が注目されている。
(プログラム)

    「二泉映月」(華 彦釣)
    「戦馬奔騰」(陳 耀星)
    「チャールダーシュ舞曲」
     (モンティ)
    「日本の四季メドレー」より
    「賽馬」 (黄 海懐)
    「シルクロード」(喜多郎)
         他
日時
2002/4/21(日)
昼の部 13:00開演 
     (12:30開場)

夕の部 16:30開演
     (16:00開場)

●参加費 \2,500
薫風嫋嫋コンサートを聴いて  岡田 信子 
 しわぶき一つ聞こえず、全員が演奏者と一体になって集中した静寂の中に「荒城の月」が流れました。胸にぐっと来ました。
 桜の庄兵衛さんのコンサートでの楽しみの一つは、いろいろな楽器、また演奏者とすぐ真近で聴けて酔えることです。
 ニ胡もたがわず、美しい劉鋒さんのしなやかな指の動きと共に気持ちも伝わってきました。
 「ニ胡は、中国の代表的な伝統楽器であり、錦蛇の皮を張った六角形の共鳴胴に馬の尻尾で作った弓で弾く」とピアノの田中幹子さんとの質問形式で説明もしてくださいました。
 二胡を脚の付け根にのせて弦が弾かれると、なんともいえないその音色は、柔らかく心地よい。いつもながら、木が音の響きを優しく受け止めてくれています。
 中国の音楽は悠久の歴史を誇っています。
 曲目には、夫々伝統音楽のスタイルが濃厚に息づいており、想像力を刺激し、目をつむると疾走する馬や澄み切った泉、遥かなる中国の山々の風景が浮かび感動しました。
 シューベルトのセレナーデも、ヴァイオリンとは異なった味わいで深く心に届きました。
 ニ胡という中国伝統の民族楽器の音色や音域の広さ、技巧で様々な可能性が広がっていくように思えました。
 中国の新茶、おいしく戴きました。毎回素晴らしいギャラリースタッフの方々の支えには本当に感心いたします。お蔭様で私達はいつも心豊かに音の世界に浸ることが出来ます。
 人間の感性を育む自然、四季折々趣を変える彩りの豊かさは、数えあげれば際限がありませんが、庭の新緑の鮮やかさは、音楽の世界に陶酔した心を幾重にも清め高めてくれます。あいにくの空模様でしたが、暖かく穏やかな気持ちで門を背にしました。