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2000年7月30日   Vol. 5     蝉しぐれ
                     ジパングコンソート


蝉しぐれジパングコンソート

 「桜の庄兵術」に、また音の名手たちを お迎えできることになりました。

 「ジパングコンソー」は 日本の民謡や童謡、器楽曲からビートルズまで幅広いレパートリーを誇って人気の高い、男性6人のヴオーカルグループです.

そのハーモニーは声だけの演奏によるものとは信じがたいほどの重厚な響きと優しさ、独特の包容カに満ちており・、聞き入るほどに忘れていた懐かしさや潤いが立昇ることでしょう。

涼風わたる古き庄屋屋敷で、ご家族や気の合うお仲間とご一緒に、心に残る夏のひとときをお愉しみください.
●プロフィール
6人の音色プロフィール
♪ 納多 正明(カウンター・テノール)
東京芸術大学卒業.数多くのオペラに出演、合唱指揮者としても活躍。現在、大阪芸術大学講師.関西二期会会員。

♪ 安藤 慎悟 (カウンター・テノール)
大阪芸術大学芸術計画学科及び同大学演奏学科専攻科卒業。コンサートソリストとして活躍

♪ 岡本 雄一− (テノール)
大阪芸術大学音楽教育学科及び演奏学科専攻科卒業.1986年フランス音楽コンクール声楽部門3位入賞。

♪ 橋本 俊詔 (バリトン)
大阪音楽大学学部声学科卒業。ベルリン芸術大学リード科オペラ科卒業。現在、大阪芸術大学講師。

♪ 山本 佳人 (バス・バリトン)
大阪教育大学特設音楽課程、独ミュンヘン音楽大学卒業.現在、大阪芸術大学講師。関西二期会会員。

♪ 灘井 誠 (バス)
京都市立芸術大学卒業.ウィーン国立アカデミー卒業.ドイツ歌曲の造詣が深い。現在、京都市立芸術大学講師。
●プログラム
 ほたる こい
 どんぐり ころころ
 浜辺の歌
 夏の思い出
 赤いサラファン
 速き山に日は落ちて
 ロンドンデリーの歌
 もののけ姫
    <休憩>
 上をむいて歩こう
 見上げてごらん夜の星を
 オプラデイ・オプラダ
 ミッシェル
 パナナを食べる時の歌
 バスの歌
●日時
 7月30日(日)
桜の庄兵衛ギャラリー
昼の部14:00開演(13:30開場)
夕の部16:30開演(16:00開場)


「蝉しぐれ ジパンクコンソート」を聴いて
          
     島  雄
 桜の庄兵衛さんの、季節にちなんだネーミングにはいつも感心させられる.今回も「蝉しぐれ」。この辺は緑が結構多い。桜の庄兵衝さんにも大きな楠があって、本当にそこここで蝉しぐれが降っている。

 そんな真夏の午後、6人のアカペラ男性合唱を聴いた。
 男性合唱といえば、まず思い出すのがドンコザック合唱団。終戦直後の、ある朝だった。ラジオから流れて来た何ともすごい迫力の合唱に、度肝を抜かれた。まだ小学生だったと思う。何しろ軍歌とか小学唱歌しか知らなかったところへ、あのハーモニーである。

 それからぐんと時代が下って、ダークダックス。彼らはアマチュア出身だし、レパートリーはポピュラーな歌がほとんどだった。和音もわかりやすい。とても新鮮に聞こえた。

今回出演の「ジパングコンソート」は、プロとして修練を積んだメンバーである。専門もルネッサンス音楽という.そのためか、編曲が実に複雑かつ巧妙である。たての和音もすばらしいが、どちらかといえば、横の音の流れを聞かせる仕掛けである。

 さちに2人のカウンターテナーを加えた6人なので、音域が広く、なおさら変化に富み、多彩である。今回は会場にふさわしい日本の愛唱歌や外国の聞きなれたメロディーを中心に組まれていたが、それらが、ときにはマドリガル風にときにはフーガ風に、私たちを魅了する。私が誘った一音楽教師も、その音符の動きが非常に参考になったといっていた。

 その色彩豊かなメロディーが日本家屋に流れる.例によって、この会場では、何をやっても似合うから不思議である。日本家屋は音が吸収されてしまって、洋楽には不向きだと言われるがそんな心配は全くない。あとで演奏者に聞いてもそのような答えだった。

 ご厚意に甘えて終演後の宴にも参加させていただいたが、たくさんのサポーターの皆さんがこのシリーズを支えておられることを知って、あらためて感動した。そういえば、竹漉きの紙のプログラムにも、休憩中に出されたそば茶にも、手作りのぬくもりが一杯にこもっていた。

 ここに来られるみなさんは、もちろん演奏の素晴らしさにもだが、奥野さんを中心にしたこの心暖まる雰囲気に惹かれてのことに違いない.

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